臨床工学科

臨床工学科について

近年の医療の高度化、専門分化などを背景として効率的な医療を提供する上でチーム医療が重要視されています。そうしたことから、当院の臨床工学科は平成25年に開設されました。

当院では臨床工学技士が5名所属しており、多種多様の医療機器の性能や機能を維持管理し、安全に運用するために業務に従事しています。

また、臨床工学科長が医療機器安全責任者を兼務し、医療安全対策委員会などの関連部門と連携することで医療事故の予防に取り組んでいます。

患者監視装置機械室

当院では医師、看護師、栄養士など他職種の方たちと共に安全な透析が行えるよう日々業務に従事しています。

業務内容としては看護師と共に透析開始前の穿刺をローテーションで担当し、透析開始時の脱血対応や終了時の返血対応などの透析監視装置の操作を行っています。

また、透析監視装置内やカプラ部分の清掃、排液部分の洗浄などを行い、安全に透析が実施できるよう機器の管理を行っています。また透析液の水質管理業務を行い、日々清浄化された透析液で透析することに努めています。

点検中の様子

毎日の病棟巡視時に各階に保管している輸液ポンプの清掃点検を行い、使用時に支障のないよう努めています。

週に1回手術室に保管している麻酔器の点検を行い、医療ガスの漏れや麻酔器が正常に作動するか点検しています。

月に1回清掃点検、ショック時のテストを点検し、清掃を行っています。

現場に足りない機器を手配し、看護師の要望に応えられるよう、購入担当と相談しています。また、機器故障、買い換え時の機器選定に携わり、より良い機器を提案し購入手配を進めています。

レスピレーター当院で使用している人工呼吸器を毎日の病棟巡視で正常に作動しているか、回路外れがないかなどを確認しています。

また、呼吸器の仕業点検や日常点検を行い、定期点検はメーカーと段取りをし、人工呼吸器に不備のないように点検を行っています。

全職員対象のAEDの勉強会、外部講師を招き基礎編と応用編に分けて年2回、人工呼吸器の勉強会等を行っています。

その他に、新入職員向けに輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器の操作方法や設定について入職時研修を行っています。

新規導入、買い換えされた機器や使用中の機器についても個別に対応しています。